2024/07/12 22:15



確か高校2年生の夏だったと思う。高校生のころの私はとにかく毎日眠くて眠くて家では寝てばかりいた。


進学校でもなく特に成績がいいわけでもなかった私は勉強に力を入れることはなかったけれど、バスケ部だったり生徒会の役員だったりしてそれなりに高校生活を満喫していた、と思う。


そしてとにかく毎日毎日眠かった。


その日は確か土曜日で部活もなくて、家に帰ってきて早々にベッドにもぐりこんで寝ていた。梅雨の終わりの割と強い雨の日で肌寒かったから、タオルケットだけじゃ寒かったような気がする。


フッと目覚めたらすごく暑くて汗をかいていて発熱したのかと思ったけど、寝転がった私がいたのは強烈な夕方の陽射しの只中だった。


鮮烈な梅雨明け。


夏は暑いからあまり好きじゃなかったけどこの日の季節の変わり方はあまりに強烈で私のなかで「夏の始まりは7月20日。」ということになった。


玉屋えゐちをスタートさせる準備をしていた16年前の梅雨の頃。そのことをふと思い出したことで7月20日が創業日に。


まだまだ勝手がわからないことも多い新しい場所ですがぼちぼち楽しんでやってまいります。これからもどうぞよろしくお付き合いくださいませ。